「液ダレを何とか解決できないかな?」と
充填作業を行う工場の社長から相談を受けたことから
シャット弁の開発が始まりました。
充填を止めても、液がポタポタ落ちたり、
糸を引いたりするのです。
そのため、容器に充填物がついたり、
内容量が均一にならないなど問題が発生していました。
「何とかしたい!!」
ノズルの先端にチューブをつけつことで液ダレを止められないかと
開発を始めたものの、思ったように成果が上がらない・・・。
形を六角にしてみたり、三角にしてみたり、
口を一文字にしてみたりと、試行錯誤の日々が続きました。
形が悪いのか、厚みか、硬さか、口の形状か・・・
なるべく簡単な構造で液ダレがピタッと止まり、
容器へ正確に充填できるようにするにはどうしたらいいか。
型をおこし、成型し、テスト。
満足のいく結果が得られず、また型をおこし、成形し、テストをする。
そんな繰り返しで、気付けば3年が経過していました。
そんなある日、ある資料から充填する口を十文字にしてみると
液だれが止まるのではないかと確信を得ました。
そこで実験してみたんです。
すると、驚きです!
液ダレが見事にとまったんです!
3年目の成果でした。
ところが、ここで新たな問題が発生しました。
薄いシリコンゴムの口を鋭利に、
そして、正確にカットできる工場がなかったんです。
何軒も相談しに歩き回りました。
でも、返ってくるのは「そりゃあ無理ですよ」という言葉。
しかし、何日も粘り強く探し続け、ようやく制作してみようという
工場が現れました。
何度も試作を繰り返しました。
協力工場のお陰で、ついに液だれを高確率で防止するシャット弁が誕生したのです。
「やったー!! よし、これで液ダレで困っている人たちのお役に立てる」
そんな喜びでいっぱいでした。
その後、導入されている機械の先端ノズルのサイズや、
充填する材料の粘度の違いに対応できるよう、
サイズのバリエーションや、硬いもの軟らかいものなど素材に工夫をこらし、
使用できる範囲を拡大していきました。
今では、大手医薬品会社や化粧品会社、食品製造工場などで
広くシャット弁を愛用いただいております。
これからも液だれで困っている工場担当者さまのお役に立てれば
これ以上の喜びはありません。
これからも充填作業の作業効率、生産性の向上にお役に立つよう努力してまります。
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